・松阪クレーンのトピックス・
災害支援の新しいカタチ【3Dプリンター住宅】
こんにちは!地域の建設を支える、松阪クレーンです。
突然ですが、クレーン車といえば、どんな場面で活躍しているとイメージしますか?
大きな橋梁や商業施設の建築現場には必ずあるというイメージかもしれませんが、災害時でもクレーン車は重要な役割を果たします。
地震、豪雨、台風——日本は、自然災害と常に隣り合わせの国です。私たちの拠点、三重県松阪市では、南海トラフ地震による被害が想定されています。
そういった大きな災害のたびに各地で被害が出て、避難所や仮設住宅での暮らしを余儀なくされる方が大勢います。
しかし、災害直後に必要となる「仮設住宅」が、すぐに用意できるとは限りません。
建設には人手と時間が必要で、特に広域災害では人材や重機の確保すら困難になります。
仮設住宅に入れず、長期間避難所暮らしを強いられる人も多くいます。
そんな中、近年注目されているのが 3Dプリンターを使った住宅建設 。そこで今回は、私たちクレーン業界と3Dプリンターを使った住宅建設について考えていきたいと思います。
3Dプリンター住宅の魅力と課題
海外ではすでに、3Dプリンターを活用した住宅建設が進んでおり、アメリカ、ドイツ、オランダ、ベルギー、ドバイ、中国などでは、数日で完成する“高機能な住まい”として実用化されています。
3D住宅は大きなメリットがある反面、まだまだ課題も存在します。
メリット
- 短期間での建設が可能(数日~1週間程度)
- 人手不足に対応(自動で壁や構造物を形成)
- 廃材が出にくく環境にやさしい
- デザインの自由度が高く、居住性も確保
課題
- 日本での法整備・技術基準がまだ追いついていない
- 地震大国としての「耐震基準」への対応が必要
- 国内での実用事例が少ないため、コストや運用面に不透明さがある
とはいえ、これらの課題は徐々に解決へと向かっており、災害時の仮設住宅のあり方を大きく変える可能性を秘めた技術として期待されています。
被災地支援の現場から見える課題:人手不足と待機時間
私たちのような地方のクレーン会社でも、災害復旧の現場に出動することもあります。
✔️過去の災害現場レポートはこちら
そういった実際の現場では、次のような課題がつきまといます。
- 早朝から現場に向かうが、作業の段取りが整わず長時間待機
- 他業者との作業スケジュールの調整が難しく、効率が落ちる
- 慣れない現場環境での安全確保が大変
これらは、仮設住宅の設置スピードを遅らせる要因でもあります。
だからこそ、短期間で居住性の高い住宅を構築できる3Dプリンター住宅には大きな意味があります。
地元企業にもできること:クレーン業者が果たす役割
「3Dプリンター住宅=すべて自動」と思われがちですが、実際は3Dプリンターで作った 大型部材を設置して完成させていく方法が主流です。私たちクレーン会社は、そういった場面でのサポートや連携が可能です。
将来に向けた取り組みと可能性|企業としての備え
三重県松阪市も、南海トラフ地震の影響を大きく受けると想定されています。
もしものときに、被災した人々に “すぐに安心できる場所” を届けられる体制をつくることは、私たち地方企業にとっても重要なテーマです。
これからの建設業界は、「ただ建てる」だけでなく、地域を守る・支える力としての役割がますます求められると感じています。
まとめ|災害が起きても、すぐに“住まい”を届ける未来へ
3Dプリンター住宅は、仮設住宅の概念を根本から変える可能性を持った技術です。
その活用には課題もありますが、より早く・より安全に・より多くの人に安心と快適を届けるための希望の技術でもあります。
私たちもクレーン業を担う一員として、「いざという時に、すぐに動ける体制づくり」を意識しながら、今後も地域とともに歩んでいきたいと考えています。
=========
松阪クレーン株式会社
〒515-0001
三重県松阪市大口町1207-5
TEL:0598-51-2734
FAX:0598-51-2735
=========
COMPANY松阪クレーンについて
当ホームページをご覧いただきありがとうございます。
松阪クレーン株式会社は、三重県松阪市を拠点にクレーンでの吊り上げ作業を請け負っています。様々なニーズに対応すべく、各種ラフタークレーン・トラッククレーンを保有し、豊富な経験と実績によって、多くのお客様よりご愛顧いただいています。
建設現場での吊り上げ作業だけではなく、住宅の棟上げ作業から、重量物の運搬・据付作業や、一般住宅での重量物の吊り上げ作業なども多く請負っていますので、ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡下さい。
これからも、松阪クレーン株式会社をよろしくお願い致します。